駐車場最前線レポート
帯広市内月極・時間貸駐車場
北の寒冷地に4層5段連続傾床式の月極・時間貸駐車場が完成しました。
- 物件名
- 帯広市内月極・時間貸駐車場
- 竣工年月日
- 令和4年3月31日
- 建設地
- 北海道帯広市
- 型式
- 4層5段 連続傾床式
- 用途
- 月極・時間貸用
- 担当拠点
- 札幌営業所
大型商業施設が移転してから24年。帯広市中心市街地の深刻な衰退状況が進む中、「都市機能の集積を図り、人の流れを作ること」で、中心市街地にふさわしい都市機能の更新と市街地環境の改善を図ることを目的として、民間での市街地再開発事業が計画されました。認可を受けてから5年にわたる再開発事業の施行において、最後の建築物となる自走式立体駐車場として、本駐車場が完成しました。
当社は、駐車場のプロ、鉄のプロとして、機能的な駐車場の基本設計から、鉄骨製作と建方、カラー鋼板など、鉄に関わる工事を行いました。収容台数を最大限に生かすため、連続傾床式の国土交通大臣認定品を用い、地域柄、冬季の寒さを考慮して、階段をエレベータ棟と同じ内部階段にするなど、利便性と地域性を両立させた駐車場です。屋上階には、災害時の避難駐車スペースを半数以上設け、安全の確保にも努めました。
この建物は、再開発事業としては珍しく、申請した計画からの規模見直しとなりました。急遽、設計変更となったため、法令遵守や時間的にクリアできるかなど問題が多く、設計段階で大変苦慮いたしました。しかし、無事竣工を迎え、苦労した甲斐があったと今では思っております。店舗やマンションなど新しい建物が並び、この再開発を機に、中心市街地の活性化が期待されているという情報も目にしました。当社も駐車場建設会社として、微力ながらその一端を担えたことは、今後の業務の励みにもなります。
(レポート投稿者:設計担当)
自走式駐車場施工ギャラリー
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駐車場内部は最大限に駐車台数を確保可能な連続傾床式です。
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エレベータ棟には窓を配置し、自然な採光を取り入れました。
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サンドホワイト色の外壁が新しい街並みと調和しています。
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自走式駐車場の商品紹介
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